“神々の飲み物”としてマヤの人々に知られていたチョコレートは、16世紀スペイン人によってヨーロッパに紹介されました。1519年、メキシコでカカオに出会ったエルナン・コルテスは時のスペイン王であったカルロス王にカカオを献上します。その後、カカオは100年近くもの間、スペインの上流階級だけで愉しまれることになります。また1550年頃、スペイン人は世界で初めて南アメリカの国々でカカオの栽培に取り組みます。
スペイン人の手によって創り出されたチョコレートの文化はフランスやイタリアへ広がり、まもなくヨーロッパ人に欠かせない食材として発展していくことになります。